- かくれる
- かくれる【隠れる】〔古くは四段活用〕(1)物の陰になって見えなくなる。
「月が山に~・れる」
(2)人に見られないようにする。 ひそむ。「洞穴に~・れる」「親に~・れて遊びに行く」
(3)俗世間を逃れ山里などでひっそりと生活する。 隠遁する。「山寺に~・れる」
(4)多くの人に知られずにいる。「~・れた人材を探し出す」「~・れた才能」
(5)(身分の高い人が)死ぬ。「やむごとなき人の~・れ給へるもあまた聞こゆ/方丈記」
(6)庇護される。 守られる。「かうぶりなど得しまで, この御徳に~・れたりしを/源氏(関屋)」
〔「かくす」に対する自動詞〕隠れたカリキュラム〔hidden curriculum〕社会学用語。 学校教育の公式カリキュラムの教授過程における教師の行動を通じて暗黙に伝達される実践的な知識。 学校に適した行動様式や男女の役割期待が習得されてゆくとされる。隠れたるより現るるはなし〔中庸「莫見乎隠。 莫顕乎微」より〕他人に内緒でこっそりとしたことは, かえって人に知られてしまうものである。 事は秘密にすればかえって世間に知れわたる。 隠すより現る。隠れての信は顕(アラ)われての徳心の中に秘めている信実は, 自然に外に顕われてその人の利徳になる。 隠れたる信あれば顕われての利生(リシヨウ)。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.